いじめについて考える授業
東京弁護士会では、小学校・中学校で弁護士が法教育の授業を行う活動をしています。今回、私も同行いたしました。
今回は小学校の高学年とその保護者対象の「いじめについて考えよう」という内容でした。
「いじめ」=「人権侵害」とは小学生ではなかなか結びつきませんが、
誰がどうやって「人権」を守る?いじめられる人も悪い?許されるいじめはある?いじめ以外の手段はない?
などの質問を通して意見を交わして真剣に授業に参加してくれていたように感じます。
いじめる理由として生徒たちから
「授業に集中できない」『先生がヘボすぎて言っても意味がない』「先生が対処してくれない」「誰かが命令して逆らえない」「みんなのために」という意見が上がったのは興味深かったです。
また、具体例としてジャイアン・のび太を考えてみました。
Q,なぜジャイアンはのび太をいじめるのか?
ジャイアンは家で暴力を受けるストレスがある
↓
のび太にぶつける
という可能性がある。
でも、どんな状況であるにしてもそれは<言い訳に過ぎない>ということ
いじめられた子の気持ちは・・「人権を傷つけられた!」です。
心は大きなコップです。
コップに誹謗中傷の水が入れられていき、ついに
コップの水があふれる時
最後に入れた一滴は小さな一言だったかもしれない
では、その
最後の一滴が悪いのでしょうか?
*いじめ「どうしたら止められる?」
いじめる子(ジャイアン):
- いじめをしない事
- やめられない自分に気づき相談しよう!
いじめられる子(のび太):
- 周りに言おう
- 命をかけてまで学校に来るところではない。
- 死ぬくらいなら逃げよう。
面白がる子(スネ夫)
- 当事者たちのその場から離れる。面白がらない!
見てる子(しずか)
- 実は一番多い人数
- 一番大事な役割
- 止める!
- 支える!
↓
一人になってしまうのが一番辛い!!
「おはよう」の一言でも、のび太の心のコップの量は減らせる
☆「人権」が守られると
<安心> 不安や恐怖を持たずに心安らかにいられる
<自信> ありのままの自分でいいと信じていられる
<自由> 大事なことを自分で自由に選んで生きられる
*一人一人持っている人権は同じ重さです。
大人も子供も関係ありません!